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医療法 第47条(損害賠償責任)~第49条の3(解任の訴え)

第6章 医療法人

 

第8款 役員等の損害賠償責任

第47条
 社団たる医療法人の理事又は監事は、その任務を怠つたときは、当該医療法人に対し、これによつて生じた損害を賠償する責任を負う。
2 社団たる医療法人の理事が第46条の6の4において読み替えて準用する一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第84条第1項の規定(理事の競業)に違反して同項第1号の取引をしたときは、当該取引によつて理事又は第三者が得た利益の額は、前項の損害の額と推定する。
3 第46条の6の4において読み替えて準用する一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第84条第1項第2号又は第3号の取引(利益相反取引)によつて社団たる医療法人に損害が生じたときは、次に掲げる理事は、その任務を怠つたものと推定する。
 一 第46条の6の4において読み替えて準用する一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第84条第1項の理事
 二 社団たる医療法人が当該取引をすることを決定した理事
 三 当該取引に関する理事会の承認の決議に賛成した理事
4 ・・・省略・・・

第47条の2
  社団たる医療法人は、出席者の3分の2(これを上回る割合を定款で定めた場合にあつては、その割合)以上の賛成がなければ、下記において読み替えて準用する一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第113条第1項(責任の一部免除)の社員総会の決議をすることができない。
(医療法人に対する損害賠償責任の免除) 一般社団・財団法第112条の読み替え
  前条第1項の責任(役員等の任務懈怠による法人に対する損害賠償責任)は、総社員の同意がなければ、免除することができない。
(責任の一部免除) 一般社団・財団法第113条の読み替え
前条の規定にかかわらず、役員等の第111条第1項の責任は、当該役員等が職務を行うにつき善意でかつ重大な過失がないときは、第1号に掲げる額から第2号に掲げる額(最低責任限度額)を控除して得た額を限度として、社員総会の決議によって免除することができる。
 一 賠償の責任を負う額
 二 当該役員等がその在職中に医療法人から職務執行の対価として受け、又は受けるべき財産上の利益の1年間当たりの額に相当する額として厚生労働省令で定める方法により算定される額に、次のイからハまでに掲げる役員等の区分に応じ、当該イからハまでに定める数を乗じて得た額
  イ 理事長 6
  ロ 理事長以外の理事であって、次に掲げるもの 4
   (1) 理事会の決議によって医療法人の業務を執行する理事として選定されたもの
   (2) 当該医療法人の業務を執行した理事((1)に掲げる理事を除く。)
   (3) 当該医療法人の職員
  ハ 理事(イ及びロに掲げるものを除く。)又は監事 2
2 前項の場合には、理事は、同項の社員総会において次に掲げる事項を開示しなければならない。
 一 責任の原因となった事実及び賠償の責任を負う額
 二 前項の規定により免除することができる額の限度及びその算定の根拠
 三 責任を免除すべき理由及び免除額
3 医療法人においては、理事は、第111条第1項の責任の免除(理事の責任の免除に限る。)に関する議案を社員総会に提出するには、監事(監事が2人以上ある場合にあっては、各監事)の同意を得なければならない。
4 第1項の決議があった場合において、医療法人が当該決議後に同項の役員等に対し退職慰労金その他の厚生労働省令で定める財産上の利益を与えるときは、社員総会の承認を受けなければならない。

(理事等による免除に関する定款の定め) 一般社団・財団法第114条の読み替え
  第112条の規定にかかわらず、社団たる医療法人は、第111条第1項の責任について、役員等が職務を行うにつき善意でかつ重大な過失がない場合において、責任の原因となった事実の内容、当該役員等の職務の執行の状況その他の事情を勘案して特に必要と認めるときは、前条第一項の規定により免除することができる額を限度として理事会の決議によって免除することができる旨を定款で定めることができる。
2 前条第3項の規定は、定款を変更して前項の規定による定款の定め(理事の又は理事の責任を免除することができる旨の定めに限る。)を設ける議案を社員総会に提出する場合、同項の規定による定款の定めに基づく責任の免除(理事の責任の免除に限る。)に関する議案を理事会に提出する場合について準用する。
3 第1項の規定による定款の定めに基づいて役員等の責任を免除する旨の理事会の決議を行ったときは、理事は、遅滞なく、前条第2項各号に掲げる事項及び責任を免除することに異議がある場合には一定の期間内に当該異議を述べるべき旨を社員に通知しなければならない。ただし、当該期間は、1箇月を下ることができない。
4 総社員(前項の責任を負う役員等であるものを除く。)の議決権の10分の1(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する社員が同項の期間内に同項の異議を述べたときは、医療法人は、第1項の規定による定款の定めに基づく免除をしてはならない。
5 前条第4項の規定は、第1項の規定による定款の定めに基づき責任を免除した場合について準用する。
(責任限定契約) 一般社団・財団法第115条の読み替え
 第112条の規定にかかわらず、医療法人は、理事(業務執行理事(理事長及び当該医療法人の業務を執行したその他の理事をいう。以下同じ。)又は当該医療法人の職員でないものに限る。)又は監事(以下「非理事長理事等」という。)の第111条第1項の責任について、当該非理事長理事等が職務を行うにつき善意でかつ重大な過失がないときは、定款で定めた額の範囲内であらかじめ医療法人が定めた額と最低責任限度額とのいずれか高い額を限度とする旨の契約を非理事長理事等と締結することができる旨を定款で定めることができる。
2 前項の契約を締結した非理事長理事等が当該医療法人の業務執行理事又は職員に就任したときは、当該契約は、将来に向かってその効力を失う。
3 第113条第3項の規定は、定款を変更して第1項の規定による定款の定め(同項に規定する理事と契約を締結することができる旨の定めに限る。)を設ける議案を社員総会に提出する場合について準用する。
4 第1項の契約を締結した医療法人が、当該契約の相手方である非理事長理事等が任務を怠ったことにより損害を受けたことを知ったときは、その後最初に招集される社員総会において次に掲げる事項を開示しなければならない。
 一 第103条第2項第1号及び第2号に掲げる事項
 二 当該契約の内容及び当該契約を締結した理由
 三 医療法第47条第1項において準用する同条第1項の損害のうち、当該非理事長理事等が賠償する責任を負わないとされた額
5 第113条第4項の規定は、非理事長理事等が第1項の契約によって同項に規定する限度を超える部分について損害を賠償する責任を負わないとされた場合について準用する。
(理事が自己のためにした取引に関する特則) 一般社団・財団法第116条の読み替え
  医療法第46条の6の4において準用する第84条第1項第2号の取引(自己のためにした取引に限る。)をした理事の第111条第1項の責任は、任務を怠ったことが当該理事の責めに帰することができない事由によるものであることをもって免れることができない。
2 前3条の規定は、前項の責任については、適用しない。

第48条(役員等の損害賠償責任の連帯責任)
 医療法人の理事若しくは監事(以下「役員等」という。)がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があつたときは、当該役員等は、これによつて第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。
2 次の各号に掲げる者が、当該各号に定める行為をしたときも、前項と同様とする。ただし、その者が当該行為をすることについて注意を怠らなかつたことを証明したときは、この限りでない。
 一 理事 次に掲げる行為
  イ 第51条第1項の規定により作成すべきもの(事業報告書等)に記載すべき重要な事項についての虚偽の記載
  ロ 虚偽の登記
  ハ 虚偽の公告
 二 監事 監査報告に記載すべき重要な事項についての虚偽の記載

第49条(役員等の損害賠償責任)
 役員等が医療法人又は第三者に生じた損害を賠償する責任を負う場合において、他の役員等も当該損害を賠償する責任を負うときは、これらの者は、連帯債務者とする。

第49条の2(医療法人における責任追及の訴え)
(責任追及の訴え)  一般社団・財団法第278条の読み替え
 社員は、医療法人に対し、書面その他の厚生労働省令で定める方法により、理事又監事の責任を追及する訴え(以下この款において「責任追及の訴え」という。)の提起を請求することができる。ただし、責任追及の訴えが当該社員若しくは第三者の不正な利益を図り又は当該医療法人に損害を加えることを目的とする場合は、この限りでない。
2 医療法人が前項の規定による請求の日から60日以内に責任追及の訴えを提起しないときは、当該請求をした社員は、医療法人のために、責任追及の訴えを提起することができる。
3 医療法人は、第1項の規定による請求の日から60日以内に責任追及の訴えを提起しない場合において、当該請求をした社員又は同項の理事又は監事から請求を受けたときは、当該請求をした者に対し、遅滞なく、責任追及の訴えを提起しない理由を書面その他の厚生労働省令で定める方法により通知しなければならない。
4 第1項及び第2項の規定にかかわらず、同項の期間の経過により医療法人に回復することができない損害が生ずるおそれがある場合には、第1項の社員は、医療法人のために、直ちに責任追及の訴えを提起することができる。ただし、同項ただし書に規定する場合は、この限りでない。
5 第2項又は前項の責任追及の訴えは、訴訟の目的の価額の算定については、財産権上の請求でない請求に係る訴えとみなす。
6 社員が責任追及の訴えを提起したときは、裁判所は、被告の申立てにより、当該社員に対し、相当の担保を立てるべきことを命ずることができる。
7 被告が前項の申立てをするには、責任追及の訴えの提起が悪意によるものであることを疎明しなければならない。

(訴えの管轄)  一般社団・財団法第279条の読み替え
 責任追及の訴えは、医療法人の主たる事務所の所在地を管轄する地方裁判所の管轄に専属する。

(訴訟参加)  一般社団・財団法第280条の読み替え
 社員又は医療法人は、共同訴訟人として、又は当事者の一方を補助するため、責任追及の訴えに係る訴訟に参加することができる。ただし、不当に訴訟手続を遅延させることとなるとき、又は裁判所に対し過大な事務負担を及ぼすこととなるときは、この限りでない。
2 医療法人が、理事及び理事であった者を補助するため、責任追及の訴えに係る訴訟に参加するには、監事(監事が二人以上ある場合にあっては、各監事)の同意を得なければならない。
3 社員は、責任追及の訴えを提起したときは、遅滞なく、医療法人に対し、訴訟告知をしなければならない。
4 医療法人は、責任追及の訴えを提起したとき、又は前項の訴訟告知を受けたときは、遅滞なく、その旨を社員に通知しなければならない。

(和解)  一般社団・財団法第281条の読み替え
  民事訴訟法第267条の規定は、医療法人人が責任追及の訴えに係る訴訟における和解の当事者でない場合には、当該訴訟における訴訟の目的については、適用しない。ただし、当該医療法人の承認がある場合は、この限りでない。
2 前項に規定する場合において、裁判所は医療法人に対し、和解の内容を通知し、かつ、当該和解に異議があるときは二週間以内に異議を述べるべき旨を催告しなければならない。
3 医療法人が前項の期間内に書面により異議を述べなかったときは、同項の規定による通知の内容で社員が和解をすることを承認したものとみなす。
4 第25条、第112条(第217条第4項において準用する場合を含む。)及び第141条第5項(同項ただし書に規定する超過額を超えない部分について負う責任に係る部分に限る。)の規定は、責任追及の訴えに係る訴訟における和解をする場合には、適用しない。

(費用等の請求)  一般社団・財団法第282条の読み替え
  責任追及の訴えを提起した社員が勝訴(一部勝訴を含む。)した場合において、当該責任追及の訴えに係る訴訟に関し、必要な費用(訴訟費用を除く。)を支出したとき又は弁護士若しくは弁護士法人に報酬を支払うべきときは、当該医療法人に対し、その費用の額の範囲内又はその報酬額の範囲内で相当と認められる額の支払を請求することができる。
2 責任追及の訴えを提起した社員が敗訴した場合であっても、悪意があったときを除き、当該社員は、当該医療法人に対し、これによって生じた損害を賠償する義務を負わない。
3 前2項の規定は、第280条第1項の規定により同項の訴訟に参加した社員について準用する。

(再審の訴え)  一般社団・財団法第283条の読み替え
  責任追及の訴えが提起された場合において、原告及び被告が共謀して責任追及の訴えに係る訴訟の目的である医療法人の権利を害する目的をもって判決をさせたときは、一般社団法人又は社員は、確定した終局判決に対し、再審の訴えをもって、不服を申し立てることができる。
2 前条の規定は、前項の再審の訴えについて準用する。

第49条の3(医療法人の役員等の解任の訴え)

(訴え)  一般社団・財団法第284条の読み替え
  理事、監事(以下「役員等」)の職務の執行に関し不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実があったにもかかわらず、当該役員等を解任する旨の議案が社員総会において否決されたときは、次に掲げる者は、当該社員総会の日から30日以内に、訴えをもって当該役員等の解任を請求することができる。
 一 総社員(当該請求に係る理事又は監事である社員を除く。)の議決権の10分の1(これを下回る割合を定款で定めた場合にあっては、その割合)以上の議決権を有する社員(当該請求に係る理事又は監事である社員を除く。)
 二 ・・省略・・

(被告)  一般社団・財団法第285条の読み替え
  医療法人の役員等の解任の訴えについては、当該医療法人及び前条の役員等を被告とする。

(訴えの管轄)  一般社団・財団法第286条の読み替え
  医療法人の役員等の解任の訴え当該医療法人の主たる事務所の所在地を管轄する地方裁判所の管轄に専属する。

 

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